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- デーウォン&トーリー 残念な時、変化の時、そしてThank You -

取材:マイケル・バーネット

お疲れ!最近どう?何か新しい事あった?

デーウォン(D): うん、昨日正式にAlmost辞めたから、新しい事といえばそれかな。トーリーから連絡があって、俺たちで新しい事を始める事にしたんだ。

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どうしたトーリー?まじでPlan B辞めたのか? お前はクレイジーか? ダニーウェイの会社なのに!

トーリー(T): まぁ、俺らは皆クレイジーだからね。プロスケーターとして夢を追うってそう言う事だろ。
自分の気持ちに従わないと。自分の気持ちが何かしろって言ったら、やってみなきゃそれが正しいかどうかは分からない。だからThank youを始めたんだ。

デーウォン(D): 28年間もDwindleの傘下にいたんだ。始めた時はまだSMAだったけど。28年間、俺の時間をこの1つの会社に費やしてきたけど、それもおしまい。一から再スタートすることにした。俺とトーリーはまだ3日目だ。

 

じゃあ会社名は『Songwill Skates』(ソングウィル スケーツ)?

T: パッドウォン笑。じゃなくて『Thank You』って言うんだ。

D: Thank Youって言うんだけど、「Thank You? まじか?」 って思う人もいるかもしれない。本当は違う名前にしようとも思ってたけど、トーリーがこの名前にしたいって言いだした。最初は俺もマジかって思ったけど、よく考えてみたら俺とトーリーはやりたい事が色々あるから、やっぱりこの名前がベストだと思った。

T: そう。スケートボードカンパニーを始めるなら、皆と同じような会社にはしたく無いから、スケートボードの為に何か違う、意味のある事をしようと思ってる。スケーターや俺らの為だけじゃなくて、スケートボード全体の為に。あと、俺やデーウォンに影響を与えてくれて、このレベルまで引っ張ってくれた全ての為に。

D: 説明するのは難しいけど、トーリーが言ったように、俺らはもっとお返しをしたいと思ってる。皆、同じ事言うかもしれないけど、でも本当にやりたい事が沢山あるんだ。

小さい頃の俺にとってはヒーローだった、名も知れてない奴らの為にやりたい事もいっぱいある。奴らの名前をボードに書いたり、俺に影響を与えてくれた人達に何かを贈りたい。

ある朝起きて、俺が「こいつの名前を載せよう!」って言ってもキッズ達は「誰だよ、こいつ?」ってなるかもしれない。

そしたら俺は「こいつは俺にニーパッドを買いに行かせるぐらい影響を与えてくれた奴だ。ニーパッド1個だけ!」って答える。…言ってる意味分かるだろ?

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うん。ロン・アレン。

D: そう!彼のパートを毎日見て、その曲を歌いながらスケートに行ってた。でも今のキッズは誰だか知らないだろうな。

彼からボードに名前を載せる許可を貰って「ロン、色々ありがとう!」って言いたいな。そしたらロンは「え?俺、何かしたっけ?」ってなるだろうけど。でも彼のおかげで俺は起き上がってスケートに行くようになった。「ワンフット」もやるようになったけど、彼のやり方だと何度かサックしたな。で、ナタスに教えて貰って、そのヒザは使わなくても良いって覚えた。

 

本当に「お返し」するの?

T:もちろん。スケートフォトグラファー、フィルマー、アーティスト、他の全てのスケートブランド、コミュニティーに感謝の気持ちを表したい。

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ドウィンドルでの28年間の話に戻るけど、なぜ離れなきゃいけなかったか理由はある?

D: ドウィンドルと何かあったとは思って欲しく無い。彼らには本当に色々ありがとうって言いたい。28年ずっと同じ会社にいたから…変な例えにはしたくないけど、もしずっと同じプールの中にいたら、そこから”遡上”して他に何があるか見てみたくなるだろ。ずっと同じプールにいて、それでも大丈夫かと思ってたけど、ただ停滞してた。全く動かず。ずっと同じ事をしてるだけ。19年過ごした後にDVSを出てアディダスのライダーになった事もすごい意味があった。自分自身のやる気を起こしたから、この新しいブランドも同じ様になると思うし、今の俺が得るべき事だと思う。28年いた会社を出て、すごくポジティブな事に関われる事、しかもそれを前からこの事について話してたトーリーと一緒に出来る事。 そして、その機会があるって事に今、すごいやる気が出てる。新しいビデオのフルパートを録りたいような、子供みたいな気分だ。今乗ってるデッキのグラッフィックもハッピーにさせてくれる。この気持ちにまたなりたいけど、自分でやらなきゃいけない。多分誰でも同じ事を毎日28年間ずっとやってたら違う事したくなると思う。だから俺達は「お返し」をしたり、このブランドで他にも色々な事をしていきたい。全部は今説明できないけど。でもそれは絶対に俺をまたやる気にさせて、再稼働させて、スケーターとしての選手生命を延命させてくれると思う。

 

じゃあ、2人に質問、なんでお互いをパートナーに選んだの?

D:トーリーとまたパートナーになれたのは最高だね。昔から長い間、同じシューズのチーム(DVS)にいたから、その頃からお互いの事を知ってたし、一緒に移動するのも楽しかった。

T: 10年だね。

D: そう、しかも俺とトーリーはスケートスタイルが全く違う。だからトーリーとスケートに行くと俺が出来ないような事を見れるからすごい楽しい。

トーリーは基本的に何かプロジェクトがあると、いつも100%を出し切るんだ。

俺も頑張ろうとはするんだけど最近は外に出ても多分40%ぐらいしか出せてない。 今日も見ただろ?いつも何か問題があるような感じ。あの下はすごく暑くて気絶するかと思った。

もし彼のボードが当たっても大丈夫なように、あのフードの中にガムテ貼ってたんだよ!

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トーリー、何故デーウォンとこのプロジェクトを始めたいと思ったの? 既にGRIZZLYって大きなブランドをやってるのに。なんで40歳にもなるストーリートスケーターを連れて来たの?今一番ホットなスケーターを連れて来ようとは思わなかった?

T: デーウォンはまだ20代だよ!起業家として色んな経験してきた俺から言わせると、実はこのニュードリームを始めようと思った一番の理由は、今までスケートボードカンパニーほど家族に近い事はした事なかったからなんだ。デーウォンとはいつも仲が良かったから連絡したんだ。俺がAlmostを辞めてPlanBになった時も彼はずっと俺の味方だった。

D: トーリーがAlmostと契約した時、彼に「1年契約にしなよ」って言ったんだ。なぜなら、その時のスケート業界は毒されてて、信用できない奴らばっかりだった。トーリーはどこかスケートカンパニーに入ろうとしていてたからどれも上手くいかなかったら連絡してきなって言ってたんだ。彼はいくつかブランドを試してたけど、俺はみんなトーリーを欲しがらないなんてアホだなって思ってたよ。トーリーから俺に連絡が来た時はすごい興奮した。それで彼をAlmostに入れた。そしたら彼の人気大爆発。俺が知ってるトーリーの良さが炸裂した。その後にみんながトーリーを欲しがっているのがすごい笑えたよ。

T: その頃のAlmostは本当に俺が求めていた家族みたいだった。Almostに定着してきた時は、まさか離れようと思うなんてみじんも思わなかった。実際にAlmostをやめるって事は、人生で一番難しい決断だった。Plan Bのライダーになれた事はめちゃくちゃ嬉しかったし、最高の時間だった。でも、そろそろ自分で新しい事を始めなきゃって思って、自分のやりたい事に全力を注く事にした。デーウォンはパートナーとしてぴったりだった。彼も同じ意志を持って新しいボードブランドやビジネスをやった事もあったから。彼なら俺がやろうとしている事も分かってくれるだろうし、他と違う新しい事や、スケートボードに足りない物は何かってアイディアもある。彼となら今までスケートボードの世界に無かった新しい事を見せられると思う。すごい時間はかかったけどね。2年間ぐらいはずっとこれについて話してたかな。

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過去についての最後の質問だけど、ロドニーに伝えるのは大変だった?

D:ロドニーはいつもサポートしてくれる。彼は気にしてないよ。ロドニーは今、外で好きな事をしてる。彼は俺に、「何でも自分が楽しめる事をやれよ」って言ってくれた。俺が何をしても、彼は俺のバックについてくれるんだ。

 

じゃあトーリーがダニーウェイに伝えた時、彼はどうだった?

T: Plan Bを辞めるのは少し難しかった。PlanBが俺を手放すのも大変だった。誰にも迷惑がかからないように、あと会社の理解も得られるように、プロフェッショナルとして、男として、きっちりしようと心がけた。きちんと、別々の道に進めるように。タイミングを見計らっていたら、PlanBでの仕事を成し遂げるまで少し予定してたよりも長く時間が掛かったけど、最終的に離れってなった時は、お互いに目を見て同意しなきゃいけなかった。契約上、そのまま抜ける訳にはいかなかったからね。

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つまり喧嘩しなきゃいけなかったってこと?

T: やりたい事があるならやらなきゃいけないし諦めちゃいけない。デーウォンが俺の後ろに付いてくれてたし、これは俺たちの未来に関する事だから失敗はできないなって思ってた。自分のやりたい事を実現させる事とPlanBに敬意を払って離れる事、それらを両立させようと頑張ってきた。最終的には皆ハグとハイタッチしてたけど、色々と大変だった。ダニーはすごい激しくて怖いから、PlanBにいる間彼と話す時はずっと緊張してた。コリンマッケイはいつも良き先輩としてアドバイスをくれた。

D: ダニーウェイの事はずっと前から知ってるから、トーリーをAlmostから奪って行った時はちょっとムカついたよ。でも恨んではないけどね。

T: コリンが俺の事をAlmostから引き抜いたんだけど、彼は理解してくれてた。

D: ちょっと残念だけど、この業界はそう言う所だ。輪は乱せないけど、トーリーが本当にやりたがっている事だったから俺もサポートしたんだ。トーリーがサポートしたいなら、俺も奴らを嫌いにはなれないし。

今回俺がAlmostを離れる事を伝える前に、Thank youのカタログが早く出回ってしまってそれが問題になってしまって、ゲリーから俺に連絡が来たよ。俺とゲリーはちゃんと会話して解決したけど。これについては、俺としてもアンプロフェッショナルだったな。

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じゃあ彼らはThank Youカタログを見て知ったって事?

D: そう。でもあんなに早く広まるとは思わなかった。物が早く届くのは良い事だけど、今回の事に関しては申し訳無かった。さっき言ったけど、この件も解決した後にゲリーに話さなきゃいけなかった。とにかく、彼らには最大のリスペクトを持っているし、お互いに気持ち良く離れられたって事を知ってほしいし、Tensorはこれからもお世話になるから良い関係を持ち続けて行きたいと思ってるよ。

 

それがベストだから。

D: だってロドニーが始めた会社で俺はロドニーの味方だから。

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Grind Kingが貸しを返すまで。

D: Grind Kingsも良くなったよ。今までで一番気に入ってるトラックだ。そういえばドナルドが戻ってくるらしいね。

 

スラッシャーでも記事にしたよ。「ついにGrind Kingが戻って来た!デーウォンに借金しているから、戻って来て良かったな」って。

D: 俺が今の乗り方になったのはそのトラックのせいだ。乗ってると知らないうちにキングピンが緩くなって、坂を下っている時に突然の死刑宣告を受ける事になる。ハードウェアが下に隠れてるから、いつ緩くなってるか気づかないんだ。

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THANK YOUチームは君ら2人なの?良いアマチュアを引き抜いたりしないの?トレーニングキャンプに行ってFlipやBlindより早く次の天才を掘り出したりは?

T: 俺とデーウォンがチームだよ。

D: そう、俺らはチームでスカウトもしてる。今日もスケートパークで良さそうな奴を見てたよ。

T: 会社を始めてから、僕ら2人が先導しブランドとして、どんな事をしていて、どんな会社なのかって誠意を見せたいと思ってる。

D: ただ上手い奴や天才を連れて来るだけじゃなくて、良いチームを作りたいと思ってる。今はそういう上手い奴はいっぱいいるし、そこまで上手くなくてもチャンスをあげても良いと思える奴もいる。

T:スケートボードによって多くのスケーターの人生が変わったと思う。天職としてはお勧めしないけど、でも本当に才能と機会があるなら…。今は、「黒帯」になって認めてもらおうと時間を費やしてるスケーターにとっては辛い時期だよね。あとはこの会社をデーウォンと始めた理由は、スケートボーダーにとって心地良い場所を作りたかったんだ。

D: 俺たちは、スケートボードのの二つの違う世代なんだ。たぶん俺はヒストーリー・チャネルって感じで、トーリーはもっと今っぽい、だからいいコンビなんだ。俺はスケートボードが変わってく、新しいものに進化してくのを目の当たりにしなきゃいけなかった。あれ?今はこれが新しいんだな?じゃあ俺もそれをやってやるぜ、ってな。ジュードとかウォールライドが俺の好きな感じなんだ。俺がスケートボードを始めたころは、ローンチランプをパークまで押してかなきゃならなかった。それでウォールに向かって飛んで、皆と同じようにバウンスオフできればよかったんだ。そんなタイプのスケートから、すごいテクニカルなスタイルにシフトした。変な感じなんだけど、それだけ長い間やってると、スケートボードに対して違う見方ができるようになるんだ。もう誰かを見て真似をするようなことはしない。毎日滑るときには、ただ自分を表現するために滑る。それで全然大丈夫なんだ。それがスケートボードなんだ。誰かにインスパイアされる、そしてインスピレーションってのはスケートボードではモチベーションを持ち続けるために一番大事なものなんだ。俺は完全にそう思ってるし、トーリーもそうだと思う―最近のトーリーのフッテージを見てたんだけど、もうマジでヤバい!あれにはマジ刺激を受けたよ。俺には絶対、トーリーがやったことの半分もできないけど、少なくとも妄想することはできるから、だからインスパイアされる。

T: でも、俺はただ滑ってるだけで誰かをインスパイアするなんて思ってなかったけど俺の滑りがデーウォンをインスパイアしてくれたって事が俺が滑り続けてレベルアップし続けたいと思う理由なんだ。終わりがないんだ。みんな年は取るし、いつかは燃料切れになるけど、だからこそ、スケートボードは一生ものなんだ。スケートボードを自分のフォーカスにして、十分に愛したら死ぬまでやり続けられると思うよ。

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デーウォンの一番好きな時代と髪型は?俺はハイ・トップ・フェードが好きだ、あれが超好きだ。

D: ポンパドールが好きなのかい?あの時は、髪を洗うのが大変だったよ。

T: ちょっとだけブリーチしてたんじゃなかったっけ?

D: ブリーチしたんだけど、みんなはいつも俺がパーマをかけてると思ってると思ったけど俺はパーマをかけたことはない。絶対にヘアサロンにいってパーマをかけたりなんかしてないしあの頃はセルフ・パーマもなかったと思うし。

T: ブリーチがかかってて、ただまっすぐに髪が立ってたんだ。

D: 髪の色が薄くなってて、すごいヘアスプレーを使ってたから、焚火の隣にいったらマジで危なかったよ。すごい量のヘアスプレーを使ってた。だから、Trilogy[ビデオ]で後ろ向きに飛んで頭を打った時なんか、みんな「大丈夫か?」って聞いてきて、俺は大丈夫じゃないふりをしたけど、本当はヘアスプレーを使いすぎてヘルメットをかぶってるみたいになってたんだ。頭の後ろの髪の固くなってたところが弾んで、すぐ立てたのさ!マジで怪我一つしなかったよ。でも当時は、ドラマチックに大げさにしないといけなかったから。

T: でもマジでおかしいよね、俺はあんたがそんな髪型をしてたなんて知らなかったから。だって、デーウォンの髪なんて今は見えないからね。

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そうだね、今はどうなってるんだい?

D: 最近坊主にしたんだ。

 

そうだよな、最近は何ていうか、フードをかぶって、ジップを上まで閉めて、シークレット・アイデンティティ・モードだよね。何でなんだい?

D: おかしいよな、このシークレット・アイデンティティ・モード。ポール・シャイアは俺がこういう帽子とか服なんかを着てるのを、ジェイソン・ボーンって言うんだ。

でも正直なところは、ただ昨日食べたものを汗で出そうとしてるだけなんだ。冗談で言ってるんじゃないよ。超健康的な食生活をしたいんだけど、時々夜に変なTVドラマとかを見てると感情的になっちゃうから家に帰る前に、必ずシナモンロールか何か甘いものを食べるようにしてるんだ。さっきザクロ・チェリー味のPop Tartsを買ったんだけど、まずかったよ。こういうもんを食ってビールを飲むと、次の日必ず最悪な気分で目が覚めるんだ。そうしたら地元のスケートパークに行って、帽子やらフードやらを全部着て、マジで3ポンドくらいの水とこのザクロ・チェリー味のPop Tartの汗が出るんだ。

 

二人とも、人生でかなり大きな変化を経験してる最中なわけだ。トーリーは葉っぱを止めて結婚した。デーウォン、君はこの新しいシークレット・アイデンティティ・ルックと、赤ん坊も生まれた。クレイジーで大きな変化の時だから、そのついでに新しいスケートボード・カンパニーも加えてしまえってことなのかい?

D: ああ、今はまさに全部がクレイジーな状態だから、これをやろうぜって感じだったんだ。

T: そうだ、つまりゲームをレベルアップしなきゃってね。

D: ジェンガみたいもんさ。全部積み上げて、それが崩れてこないように祈ってるんだ。

 

デーウォンのハマーには乗った事ある?

T: うん、乗ったよ。

D: 懐かしいな。オークションで買ったもしくは売った奴は教えてくれよ。2,000ドルで買い戻すから。

 

あのハマーの中で何回寝泊まりした?

D: 全部で?2週間の連泊を除くと、多分合計で2ヶ月はあの中で寝泊まりしたね。めっちゃ広かったから。

T: デーウォンのおかげで俺もハマーが欲しくなったけど、俺が免許を取った頃にはもう売ってなかった。

D: ハマーをスケート・スポットに乗りつけるのは恥ずかしかったよ。もともと、キャンプにハマってたから買ったんだ。コマーシャルみたいにキャンプ場に乗り付けて、土の中を通り抜けて湖に行って釣り竿を出して、ネットで買った、投げ入れた瞬間に魚がかかるっていうルアーを投げてみたかったんだ。ヘリコプター・ルアーて覚えてる?あれはマジで糞だな。あれで魚なんか一度も釣れなかった。

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デーウォン、今はグリズリーのライダー?

D: 違うよ。

 

トーリー、どう思う?変な感じする?

T: いや、それとこれは全然別物、別の縁だしね。

D: 今のウィールスポンサーは?

T: ゲットーチャイルド

D: ほらね。俺はスピットのライダーだし。

 

君たちはソーシャル・メディアの世界の破壊者だよね。インスタグラムだけで活動してるスケーター達のことをどう思う?旅もしない、ストーリートでも滑らない。さっき俺たちが居たパークで、子供たちが「あれはデーウォンだぜ。クリス・チャン(ユーチューバースケーター)と同じくらい凄いスケーターなんだ」って言ってるのを聞いたよ。

D: そう言ってたの!?

T:多くのスケートボーダーはスポンサーを付けたくて、もっと上手くなって、実際にキャリアを築いてビデオに出たいと思っててスケートビデオに出たり、スケートチームの一員になることを夢見てる。でも今の若者たちは、ただビューが欲しいだけなんだ。みんな今までみたいにスケートボードで本当にプロになるために才能を磨こうとしてない。

 

じゃあ、ユーチューバーやインスタグラム・スター以上の存在になるには、何が必要なんだろう?

D: 正直言って、インスタグラムやらユーチューブやらその他諸々を悪く思う気ははないよ。だって若者たちの多くは、その中に生まれてきたんだからね。それが彼らの世界で、彼らが輝くためのアウトレットで、彼らをモチベートするものなんだったらそれでよいと思う。それを嫌うことはできないよ。最近たくさんの女の子たちがスケートボードをやってるのをインスタグラムで見たりするけど、彼女たち凄いヤバいよ。俺もできたらいいのに!って思うようなトリックをやってるんだぜ!マジで悔しいから、フォローするのを止めちゃうよ。まあそれは冗談だけど。でも、彼女たちマジですごいんだ。すごくヤバいし、とても沢山の若者たちがインスタを通じて現れるんだ ―あいつら、みんながやりたくなるような奇抜な面白いことをやってるんだ。メインストーリームにいる僕たちもそれには共感できる。でも本当のスケートボードシーンに入っていくには、インスタグラムとちゃんとしたフッテージを撮ることの間には、微妙な境界線がある。ああいった若者たち、彼らはインスタグラム上ではスターで、その一方でフォロワーが一人もいないプロスケーターがいる。世界でトップのスケーターがいて、一方で変なトリックをちょっとやって見せたり冗談を言うだけで注目を集める奴がいる。今はそういう時代なんだ。何であろうと、彼らは両方とも自分がやりたいことをやってるんだ。俺はただ、彼らを嫌いたくはないんだ。俺も同じ目に合ったから。何年も、俺は、今日はスイッチ・ヒール・バックサイド・ノーズグラインドをやらなきゃ、って感じだった。撮影するたびに新しいトリックをやらなきゃいけなかった。天井にテーブルを引っ張ってたりした。で、後になってインスタグラムで、俺がスケートパークをオフィスチェアで乗りまわってるのを見たりするわけだ。もしタイムマシーンで昔に戻って、俺に、将来お前はオフィス・チェアでスケートパークでくるくる回ってるって言われても、「嘘だ」と思っただろう。でもそこにチェアがあったから、そんでもってマジで楽しかったから、結局やってる。あれはもっと自然発生的なもので、インスタは俺にとってはそういう風にまじめにならず楽しむためのアウトレットなんだ。若者たちがやってるのも同じことだと思うし、芸術家や音楽家がやってるように、外に出ていくツールとして使ってるだけなんだ。

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デーウォン、君は旅が嫌いで、デモが嫌いで、人込みも嫌いで、人に見られるのも嫌いだから、ソーシャル・メディアがすごい気にってると思うんだけど。

D: ああ。それもあるね。二週間後に中国に行くことになってるんだけど、俺は、何て言うか、俺が中国にいるみたいに見えるセットを作ってくれないか?って感じだね。前はすごいたくさん行かない言い訳をしてた。でもこれだけ長い間やってると、言い訳が尽きてくるんだよね。

T: デーウォンは『馬鹿でもわかる言い訳の本』を書くべきだよ。彼は言い訳キングで、絶対に言い訳に失敗しないんだから。

D: でも言い訳の半分は本当なんだぜ!俺の犬が車に引かれて死にそうになって獣医に連れていって100%元気になったとか。でそのあと、オオカミの群れに襲われて、その週の後半にオオカミの口の中にいるのを見つけたりとかね。

 

アディダスに入る前、どのくらいの間ツアーを避けてた?

D: 多分8年くらい

 

ツアーを避ける為に今までに言った、一番アホっぽい言い訳は?

D: 多分、バイクに乗ってたら車に轢かれたって言った事。バイクなんて持ってないけど。

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一方でトーリー、君はデーウォンがキャリアの最初の20年そうだったように、ありとあらゆる方向に引っ張られ振り回されてきた。人の言うことを聞くのをやめて自分のしたいように、友達とふざけて、ショップでのサイン会をさぼったりしたくはならないのかい?

T: 何て言うか、俺は今じゃ結婚して、四段階段からメイクするだけで足首をひねっちゃうんだぜ。トリックをメイクするだけで、足首をひねるんだ。だからリラックスして、ボスになること、オフィスにいることに集中できるってのは結構ナイスなんだよね。俺のパッションは全部、しっかり育ってるし成功し続けてるけど、俺はどんなトリップやツアーも休まないしノーとは言わないよ。若い頃に聞かされたいろんな話から年をとるってのがどういうことかはよく分かってるけど、それと同じくらい、俺はインスタに出てるスケートの才能がある若い奴らを、インスパイアし続けたいんだ。だって、彼らはいいものを見逃してるんだと思う。俺はこれがスケートボードの未来になって、スケートボードが新しい才能を見つけ続けて欲しいと思ってる。インスタに出てる若者たちは、全然そんなことは気にしてないんだ。彼らはインスタに投稿したがるし、フォロワーを欲しがるけど、それよりも旅をしたがるべきだし、金を稼ぎたいと思うべきなんだ。若い時は、スケートボードはマジで楽しいし、自由気ままだった。でも今は全部が変わっちゃったみたいだ。スケートボードに関する変な法律がたくさんあって、若い奴らには馬鹿なことをするチャンスもない。

 

最近話題のインスタグラマーと連絡取ろうとした事はある?

T: うん、あのベルサーチプラグには一度連絡した。でも「スポンサーはしない」って言われて、訳が分からなかったから「そう言う事じゃない!」って言ったんだけど、それから連絡が来なくなった。多分彼は新しい世界にいるんだろう。

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デーウォン、最近なら絶対チームに入れたい人はいる?

D: 最近の若者達はヤバいから言いたくないな

T: プロで、って事?

 

誰でも

D: 本当にすごいスケートボードが誰だか知ってるかい?俺がニューヨークにいたころ、ストーリートを滑ってた時に見たやつなんだけど、彼はただストーリートを滑ってた。マーク・スチュウさ。あいつは、すっごいうまいんだ。やつのプレッツェル・スピンとのびのびしたジャンプを見て俺は彼がスポットに行く途中で、ビデオパートを全部やっちゃったよって感じだった。まだちゃんと会ったかどうか、ぐらいなんだぜ。自慢しようとしてただけなのかわからない。たぶんそうだったのかも?でも、彼はマジでうまいから、そんな必要なかったんだ。だから俺はマジで興奮したよ、それに彼のマインドはマジでアメージングだしすごい頭のいいやつなんだ。

T: 彼のスケートボード・キャリアは素晴らしいよ。

D: 俺はデニスも好きだな、あいつ全く気にしないから。一緒に日本に行ったんだけど、俺からしたら「これだけの人たちをどうやってシャットアウトしてるんだ?」って感じだったんだけど、あいつは「無視すりゃいいのさ!」って感じで、俺は、あー、なるほどね、って。

 

オーケー、トーリーは無条件でチームに入れたい奴はいるかい?

T: 絶対にチームには女性を入れるね。彼女たちはマジで成功してるし、彼女は100%イカしたシュレッドをするスケーターだ、彼女のボードは棚の上、俺やデーウォンのボードのすぐ隣に置いてあるんだ。

頭の中では仮想チームをもう作ってあるよ。これをやるのには精一杯努力したんだけど、でも他のカンパニーから人を盗むなんてことはできない。彼らがうまくやってることを、ディスリスペクトするようなことはしちゃいけない。

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じゃ、名前は言えないのかい?

T: オーケー、俺はマジでルアンをチームに欲しいね。

D:彼がいたな、ルアン!

T: ルアンがマジで好きなんだ、あいつは超いいやつだよ。

 

トーリーについてみんなが知らない事って何かある?

D: みんな、何かをやりたいとなったらトーリーがどれだけ情熱的になるかを知らないね。ここ一年半の、彼が契約から抜け出そうとして俺に話をしに来て、俺たちがああだこーだ議論してきた経験の中で、俺は彼がどれだけこれをやりたがってるのか、ってことに気が付いたんだ。それで俺自身が28年間いたところから抜け出して彼と何かをやりたがってたか、ってことも気づかせてくれた。だって俺は、長い事こんな感じのことをやりたいと思ってたからね。ただ、パートナーを見つけるのはすごく難しい。彼は、彼こそが繋がるべき奴なんだって気づかせてくれた。このカンパニーが上手くいくと信じさせてくれた。みんなトーリーのことを分かってると思ってる。彼が成功してきたのを見てるし、彼はいっつもそこにいるしご機嫌だと思ってるけど、俺はトーリーのダークサイドを見る事ができたよ—何かを成し遂げるためには何でもする、自分のビジョンを実現させる男だ。だから、これはうまくいくよ。

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デーウォンの面白いところは?

T: 俺の母親はデーウォンにベタ惚れなんだ。俺がデーウォンに初めてあったのは9歳の時だったけど、俺の母親は既に彼のことが好きだったね。俺がデーウォンとトリップに行くたびに、彼女は「デーウォンのサインをもらってくれない?」って感じで、「母さん、もうデーウォンのサインは5回ももらってやっただろ!」って感じさ。

 

他には?

T: DVSのために滑って、Almostのために滑って、そして今デーウォンと一緒に新しいカンパニーを始めようとしてる。最高の気分だね。

D: トーリーは俺を支えてきてくれた。全部起こるべくして起こったんだ。安っぽく聞こえるかもしれないけど、一緒に何かをするってことは、前から決まってたんじゃないかと思う。一緒にカンパニーを立ち上げて、俺たちのスケートボードの経験を生かして何かを成し遂げようとしてる。絶対に楽しくなると思うよ。

T: スケーターのもので、スケーターが決めて、スケータが実行する。

D: 才能を見出して、そしてスケートボードを本当に大事にしている人たちのために、何かを成し遂げる。スケートボードは一番になることじゃない。子供たち、何かを成し遂げるためだけに彼らが見せる決意、最高だよ。

T:食、呼吸、便、スケートボード。Thank You, skateboarding.

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